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歯科事務ってこんな仕事をしています!窓口編

案内をする女性

歯科事務の求人に応募したいけど、やっぱり具体的な仕事内容が分からないために不安を感じてしまいがちです。

受付窓口で患者さんとどのようなやり取りを行っているのか、現在働き始めたばかりという方にも、非常に有効な内容となるよう具体的にご紹介していきますので、是非参考にしてみてください。

意外と予約以外の患者さんが多い

来院された患者さんの中には、飛び込みでやって来る方もいますので、その場合は予約を取るのか、待ってもらって治療を受けるのか説明をする必要があります。

このような方は痛みがある、もしくは被せものが取れてしまったので何とかしてほしいなどの今すぐ対応してほしいという主訴の方が大半で、予約の患者さんがいる中で診察を行うこととなり、余りにたくさん受け入れると診療室のスタッフの負担が大きくなることもあります。

実際は医療機関という立場上、断りにくいのが辛い所ですが、当日の予約数がびっしり入っている歯科医院の場合は、まずは予約を促してみて予約外の患者さんの診察数を減らすことも時には大切になることもあります。

たまになら仕方無いですが、あまりに多いのも診療室で働くスタッフにとって不満となりますので、その辺も気にして対処していきましょう。

保険証の確認は国保に注意

基本的に保険診療の歯科医院がほとんどだと思いますので、月初めまたは初診の方は保険証を提示してもらう必要があります。

保険証の種類は大まかに「社会保険証」「国民健康保険証」の2種類で通称「社保」と「国保」と呼ばれているものです。

この確認は後に行うレセプト業務に関わりがあり、とても重要となります。そのため、目視での確認だけでなくコピーを取る歯科医院もあるようです。

社保の場合は基本的に資格取得日が記載されているだけで有効期限がなく、たまに更新で番号が変更になることもありますが、患者さんの勤め先が変わらない限り変更になることはありません。/p>

ただし、国保の場合は最長で1年ごとに有効期限がありますので、保険者番号の他にも期限の確認を行う必要があります。

特に短期更新の国保の保険証を使用している方は、期限切れに気付かないまま来院することも割と多いですが、初診ではなく数ヶ月通院されている患者さんであれば、次回見せてもらえば大丈夫なケースがほとんどです。

しかし、初診の患者さんの場合、本当は保険が無いにも関わらず古い保険証でごまかしているということも考えられますので、万が一に備えて保険は適応させず全額負担してもらい、後日改めて保険証を確認させてもらった際に過剰な分を返金するのが良いでしょう。

この対応は歯科医院によって違いがあるかと思われますので、まずは現場のスタッフに相談して対応するのが無難です。

その他にも前期・後期高齢者の場合は自己負担金が2割~1割と通常の保険証と違う点があったり、国保から社保へ変更となったりすることなどもありますので、しっかり確認して番号違いなどの入力漏れを防ぎましょう。

投薬も必要な場合も

大抵の病院では投薬は院外薬局で行うことが増えておりますが、歯科医院の場合は窓口でお会計の際に薬を渡すことが多いです。

当然、薬の説明をしますので簡単な薬効や注意点は頭に入れておく必要がありますが、病院のようにたくさんの薬は常備されていないため、組み合わせも少なく、説明に苦戦することはまず心配ないです。

ですが、薬の渡し忘れや投薬ミスは起こしやすいので、お会計前に確認をしっかり行うなどの対策をして十分に注意しましょう。

中にはいらないという人や、もっと欲しいという申し出をされる方もいますが、投薬は医師の判断で行われていることですので、勝手に受付で変更することは基本的にはできません。

保険治療の場合は、処置によっては投薬が必須となることもあり、処置を行ったにも関わらず投薬が無いのはおかしいと、保険診療請求の際にレセプトが受理されず返されてしまうことにもなりかねません。

患者さんに保険診療では投薬が必要な決まりがあるのを、どうしても納得してもらえない場合は歯科医師などに相談して対応してもらったり、投薬を変更してもらうなどが必要になります。

個人で判断するのが一番危険でトラブルに発展しやすいですので気を付けてください。

自己判断は禁物!

機械的に行われているように感じられる受付業務ですが、実は臨機応変な対応が必要となるため、意外と始めてみると「あれ、この場合はどうなんだろう?」と疑問を感じることも多いでしょう。

他のスタッフが忙しそうにしているとなかなか聞き辛く、自分一人で解決させてしまおうとしがちになってしまいますが、それが一番危険で、最悪の場合は患者さんの体調を悪化させてしまうことにもなりかねません。

始めは分からなくて当然なので、キチンと指示を仰いで行動を心掛け、あまり硬くならず最初は困ったら聞けばいいというスタンスで良いと私は思います。

しかし、長期に渡り何度も同じことを聞くのは避けるべきではありますが、知識をどんどん入れていくことで仕事を覚えるので、そのためにも最初は色々興味をもって勉強していってくださいね。

トヨタマ

執筆者 

無資格、未経験で歯科医院で働き始めて、歯科助手を経て歯科事務職をこなすようになり、気が付けば一人でレセプトをするまでに。多忙な業務のため、鬱になり退職しましたが、未経験から働くためのノウハウをお伝えしたいです。