第11部 麻酔
通則
- 1 麻酔の費用は、第1節及び第2節の各区分の所定点数により算定する。ただし、麻酔に当たって、薬剤又は別に厚生労働大臣が定める保険医療材料(以下この部において「特定保険医療材料」という。)を使用した場合は、第1節及び第2節の各区分の所定点数に第3節又は第4節の所定点数を合算した点数により算定する。
- 2 未熟児、新生児(未熟児を除く。)、乳児又は1歳以上3歳未満の幼児に対して麻酔を行った場合は、当該麻酔の所定点数にそれぞれ所定点数の100分の200、100分の200、100分の50又は100分の20に相当する点数を加算する。
- 3 入院中の患者以外の患者に対し、緊急のために、休日に手術を行った場合又はその開始時間が保険医療機関の表示する診療時間以外の時間若しくは深夜である手術を行った場合の麻酔料及び神経ブロック料は、それぞれ所定点数の100分の80又は100分の40若しくは100分の80に相当する点数を加算した点数により算定し、入院中の患者に対し、緊急のために、休日に手術を行った場合又はその開始時間が深夜である手術を行った場合の麻酔料及び神経ブロック料は、それぞれ所定点数の100分の80に相当する点数を加算した点数により算定する。ただし、区分番号A000に掲げる初診料の注7のただし書に規定する保険医療機関にあっては、入院中の患者以外の患者に対し、同注のただし書に規定する厚生労働大臣が定める時間に手術を開始した場合に限り、所定点数の100分の40に相当する点数を加算した点数により算定する。
- 4 同一の目的のために2以上の麻酔を行った場合の麻酔料及び神経ブロック料は、主たる麻酔の所定点数のみにより算定する。
- 5 第1節に掲げられていない麻酔であって特殊な麻酔の麻酔料は、同節に掲げられている麻酔のうちで最も近似する麻酔の各区分の所定点数により算定する。
- 6 第1節に掲げられていない表面麻酔、浸潤麻酔又は簡単な伝達麻酔の費用は、薬剤を使用したときに限り、第3節の所定点数のみにより算定する。
もくじ
第1節 麻酔料
- L000 迷もう麻酔
- L001 筋肉注射による全身麻酔、注腸による麻酔
- L001-2 静脈麻酔
- L002 硬膜外麻酔
- L003 硬膜外麻酔後における局所麻酔剤の持続的注入
- L004 脊椎麻酔
- L005 上・下肢伝達麻酔
- L006 球後麻酔及び顔面・頭頸部の伝達麻酔
- L007 開放点滴式全身麻酔
- L008 マスク又は気管内挿管による閉鎖循環式全身麻酔
- L008-2 低体温療法
- L008-3 経皮的体温調節療法
- L009 麻酔管理料(Ⅰ)
- L010 麻酔管理料(Ⅱ)
第2節 神経ブロック料
- L100 神経ブロック(局所麻酔剤又はボツリヌス毒素使用)
- L101 神経ブロック(神経破壊剤又は高周波凝固法使用)
- L102 神経幹内注射
- L103 カテラン硬膜外注射
- L104 トリガーポイント注射
- L105 硬膜外ブロックにおける麻酔剤の持続的注入