第1款 検体検査実施料

通則

  • 1 入院中の患者以外の患者について、緊急のために、保険医療機関が表示する診療時間以外の時間、休日又は深夜において、当該保険医療機関内において検体検査を行った場合は、第1款の各区分の所定点数に1日につき200点を加算する。ただし、この場合において、同一日に第3号の加算は別に算定できない。
  • 2 特定機能病院である保険医療機関においては、入院中の患者に係る検体検査実施料は、基本的検体検査実施料に掲げる所定点数及び当該所定点数に含まれない各項目の所定点数により算定する。
  • 3 入院中の患者以外の患者に対して実施した検体検査であって、別に厚生労働大臣が定めるものの結果について、検査実施日のうちに説明した上で文書により情報を提供し、当該検査の結果に基づく診療が行われた場合に、5項目を限度として、第1節第1款の各区分に掲げる検体検査実施料の各項目の所定点数にそれぞれ10点を加算する。

通知

時間外緊急院内検査加算

  • (1) 時間外緊急院内検査加算については、保険医療機関において、当該保険医療機関が表示する診療時間以外の時間、休日又は深夜に入院中の患者以外の患者に対して診療を行った際、医師が緊急に検体検査の必要性を認め、当該保険医療機関において、当該保険医療機関の従事者が当該保険医療機関内に具備されている検査機器等を用いて当該検体検査を実施した場合に限り算定できる。なお、当該加算の算定に当たっては、当該加算の対象たる検査の開始時間をもって算定する。
  • (2) 検査の開始時間が診療時間以外の時間、休日又は深夜に該当する場合に当該加算を算定する。なお時間外等の定義については、区分番号「A000」初診料の注7に規定する時間外加算等における定義と同様であること。
  • (3) 同一患者に対して、同一日に2回以上、時間外、休日又は深夜の診療を行い、その都度緊急の検体検査を行った場合(複数の区分にまたがる場合を含む。)も、1日につき1回のみ算定する。
  • (4) 現に入院中の患者については算定できない。ただし、時間外、休日又は深夜に外来を受診した患者に対し、検体検査の結果、入院の必要性を認めて、引き続き入院となった場合は、この限りではない。
  • (5) 時間外緊急院内検査加算を算定する場合においては、区分番号「A000」初診料の注9並びに区分番号「A001」再診料の注7に規定する夜間・早朝等加算は算定できない。
  • (6) 緊急の場合とは、直ちに何らかの処置・手術等が必要である重篤な患者について、通常の診察のみでは的確な診断が困難であり、かつ、通常の検査体制が整うまで検査の実施を見合わせることができないような場合をいう。

外来迅速検体検査加算

  • (1) 外来迅速検体検査加算については、当日当該保険医療機関で行われた検体検査について、 当日中に結果を説明した上で文書により情報を提供し、結果に基づく診療が行われた場合に、5項目を限度として、検体検査実施料の各項目の所定点数にそれぞれ10点を加算する。
  • (2) 以下の多項目包括規定に掲げる点数を算定する場合には、その規定にかかわらず、実施 した検査項目数に相当する点数を加算する。
    • 区分番号「D006」出血・凝固検査の注の場合
    • 区分番号「D007」血液化学検査の注の場合
    • 区分番号「D008」内分泌学的検査の注の場合
    • 区分番号「D009」腫瘍マーカーの注2の場合
    • 例 患者から1回に採取した血液等を用いて区分番号「D009」腫瘍マーカーの「2」 の癌胎児性抗原(CEA)と「6」のCA19−9を行った場合、検体検査実施料の請求は区分番号「D009」腫瘍マーカーの「注2」の「イ」2項目となるが、外来迅速検体検査加算は、行った検査項目数が2項目であることから、20点を加算する。
  • (3) 同一患者に対して、同一日に2回以上、その都度迅速に検体検査を行った場合も、1日 につき5項目を限度に算定する。
  • (4) 区分番号「A002」外来診療料に含まれる検体検査とそれ以外の検体検査の双方につ いて加算する場合も、併せて5項目を限度とする。
  • (5) 現に入院中の患者については算定できない。ただし、外来を受診した患者に対し、迅速 に実施した検体検査の結果、入院の必要性を認めて、引き続き入院となった場合は、この限りではない。
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